シドニーからツアーを使わずに、ハンターバレーを楽しめる?(後編)

オーストラリア

オーストラリア初心者が自力で行く、「シドニーからハンターバレー(Hunter Valley)への日帰り旅行」。旅費を抑えるためツアーは敢えて使いませんでした。電車とローカルバスを利用して、ハンターバレーへ向かいます。今回は前編の続きです。

セスノックへと着いたものの、ここからどうする?

セスノックの街の日差しが、容赦なく照りつけていました。朝食は軽くホテルで取ってきたものの、初めての土地、到着できるのだろうかという不安も相まって、コーヒー1杯くらい飲みたくなりました。
日本ではほとんど利用しないマクドナルド。しかし、そこは私のオアシスとなりました。英語を話す必要がなく、パネル操作のみで注文が完結するので、滞在中はとても重宝しました。オーストラリアは物価が高めですが、マクドナルドのコーヒー1は4.6ドルと他店と比べて少し安い気がしました。コーヒーを飲んでいる間に、行先となるワイナリーやそこまでのルートを考えました。

セスノックの街から徒歩で向かうとなると、行けそうなワイナリーが限られてしまいます。中心街から近くても、1時間くらいは歩く必要があります。それ故にタクシーで行くことを選択しましたが、タクシーの営業所は閉っていました。バスも検討したものの、途中までしか行かないことに加え、時間も合わず諦めました。どこかにタクシーはいないかと周辺も見回しましたが、見つけられません。英語でタクシーを呼ぶ勇気もありませんでした。
結局、徒歩でワイナリーまで行くこととなりました。

ワイナリーへの道のり

ワイナリーが集まるエリアへは、西方面へほぼ一本道。迷うことはなかったです。しかし歩道の色が白く、太陽の照り返しが強烈でした。日傘やサングラスを使わないと、少々危険な印象。炎天下の中、ひたすら一本道を歩きました。もしタクシーを利用できるのであれば、セスノックの街から利用することを強くおすすめします。

1時間ほど歩くと、いよいよブドウが栽培されている敷地に入っていきます。3~4軒のワイナリーが密接している場所に、どうにか辿り着くことができました。そこで、営業していそうなワイナリーを見つけて訪ねることに。
ところが最初に訪れたワイナリーでは、予約がないとテイスティングができないということで、断られてしまいました。ここまで猛暑の中歩いて来たので、疲れがどっと押し寄せました。「他のワイナリーでも同様に断られるのではないか」「ツアーで来ないとやっぱりだめだったのではないか」と、かなり弱気になってしまいました。

ようやく辿り着いた一軒のワイナリー

何とか気を立て直して、他のワイナリーも当たってみることにしました。テイスティングを断られたワイナリーから10分も離れていない場所に、一軒のワイナリーが。そのワイナリーに入店すると、店員さんが笑顔で迎えてくれました。「テイスティングはできますか」と聞くと、試飲ができる席まで速やかに案内してもらえました。
ワイナリーの名前は、『Savannah ESTATE』。おすすめのワインを尋ね、白と赤のワインをいくつかテイスティングしました。説明もにこやかに丁寧にしてくれて、感じが良かったです。

その後、テイスティングで気に入った赤ワインのボトルを1本購入しました。ワイナリーで購入したものをその場で飲む際は、他の席へ移動します。雰囲気が良かったこのワイナリーで、ゆっくりと過ごすことにしました。お好みで、一緒におつまみを注文することも可能。
テーブルの前には、一面の緑が広がっていました。気持ちの良い空気と一緒に飲むワインは最高です。

ワインがおいしく帰り際にもう1本、今度は白ワインのボトルを購入しました。この会社のワインは、日本でもオンラインショップから買えるようです。ただ、現地オーストラリアで購入した品種は、日本での取り扱いはありませんでした。
余談になりますが、ワインは飛行機内に手荷物として持ち込めないため、トランク等の荷物の中に預ける必要があります。

帰路

Savannah ESTATEには、3時間ほど滞在していたでしょうか。あっという間に時が流れ、「帰宅の途」に就くこととなります。

ワイナリー近辺からセスノックの中心街までは、往路と同様にバスの時間が合わず歩きました。けれども、食べて飲んだ後だったこともあり、カロリー消費にはちょうど良く感じました。
その後はバスと電車共に、順調に乗り継ぐことができました。ホテル最寄り駅のParramatta stacionには、午後8時過ぎに到着。1月の日没時間は到着時間とほぼ同刻だったので、道中は明るく感じました。

結果

結果的には、ハンターバレーへはツアーを使わずに行けました。セスノックの街からタクシーを使えれば、より快適な旅になったと思います。もし目的のワイナリーまで確実に行けそうであれば、事前に「予約」を入れておくと安心です。私が訪れたSavannah ESTATEは、予約なしでも問題ありませんでした。

ツアーを使わなかったことで、自ら調べたり移動したりとやることは多々ありました。一方で、とにかく安く行けること、自由に内容を決められることなど、メリットも大きかったです。大変な面があったからこそ、一層ワインを楽しめたのかもしれません。

全行程で費やした交通費
行き
ホテル→Morisset stacion $6.512 Morisset stacion→セスノック$3.053
帰り
セスノック→Morisset stacion $5.05 Morisset stacion→ホテル $5.714

トータル $20.32

Savannah ESTATE
住所: 312 Mount View Rd, Cessnock NSW 2325, Australia
ワイナリー「Savannah ESTATE」のホームページ

  1. $4.6のFlat whiteを注文 ↩︎
  2. 往路はホテルから最寄り駅まで徒歩 ↩︎
  3. Opalカードの乗り換え割引を含む ↩︎
  4. Opalカードの乗り換え割引を含む  ↩︎

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