マニラの「ニノイ・アキノ国際空港」で、飛行機を乗り継ぎました。成田からの飛行機に遅延があったため、制限時間は2時間弱。無事に乗り継ぎはできるのでしょうか?
第3ターミナルから第2ターミナルへは、「エアポートシャトル(ターミナル間連絡バス)」を利用。このバスは無料で乗車できます。実際の移動方法を順に解説していきます。併せて、逆方面からの乗り継ぎT2→T3や両替所についても言及します。
成田→マニラの便に遅延が発生!
フィリピンの地方都市「イロイロ」に行くには、マニラで飛行機を乗り継がなければなりません。第3ターミナル(国際線・国内線)から第2ターミナル(国内線)への移動となります。
元々は4時間ほど時間には余裕がありました。しかし、台風の影響で成田発の便に2時間弱の遅れ(20:30→22:20)が発生。2時間以内に、無事に乗り継げるのかが心配になってきました。その上、数十年前にこの空港を訪れて以来の利用で、記憶がほとんどありません。また、現地通貨を持っていなかったため、日本円からフィリピンペソへの両替も必要でした。
ニノイ・アキノ国際空港に到着
マニラには2:10に着きました。いよいよ、第3ターミナルから第2ターミナルへ向けて移動を開始します。第3ターミナルは国際線と国内線が就航していて、4つあるターミナルの中では最も新しい空港になります。レストランや店舗等も充実。そのため、「両替するならこのターミナルが良いのでは?」と考えていました。入国審査を終え保安検査エリアを抜けると、すぐにいくつかの両替所が見えてきました。なお、第2ターミナルは国内線専用。こちらにも両替所はありましたが、数は少なかったです。
両替をする
首都マニラからイロイロに行くので、マニラの空港の方が両替所は多そうな予感がしました(実際にその通りでした)。イロイロの空港から市街地に行くためには、タクシー代のフィリピンペソが必須。ちなみに、配車アプリ「Grab」があれば現金は必要ないかもしれません。Grabを利用する際は、インターネットに接続します。このアプリに慣れていないこともあって、使えませんでした。
市街地にある両替所の方がレートは良いので、空港では最低限必要な額を両替しています。ここで、私は2000円を同行者は3000円を、両替所間のレートを比較して交換しました。両替所の多くは、窓口の近くにレートを掲示。若干ではありましたが、各店舗のレートに違いがありました。
「日本円→フィリピンペソ」で売りレート(SELL)の数字が低い方が、フィリピンペソを安く購入できます。なお、大きい単位の紙幣だと使えないこと(お釣りがない場合も…)もあるため、少額の紙幣もあった方が便利です。両替する際に頼めば、応じてもらえます。
後から思えば、この時点で「もう少し両替しても良かった」気がしました。現地に滞在中、常にフィリピンペソが不足していました。想像していたよりも、クレジットカードが使える場所が少なかったのです。
保安エリア出口(両替所)からエアポートシャトル乗り場まで
まずは、エアポートシャトル乗り場を目指します。基本的には、「Terminal Transfer Bus」の表示に従って進んで行けば大丈夫です。
道を進むにつれて、人の数が徐々に減っていきました。最後に、真っすぐに長く続く通路を抜けます。
ここで、通りすがりの空港職員の方に「どこへ行くの」と聞かれました。「第2ターミナルに行きたい」ことを伝えると、そうそう合ってる合ってるというリアクションが。それから間もなく、エアポートシャトル用の待合室に到着し、入口で荷物検査を受けました。保安エリアを出た地点から10分もあれば、難なく着ける距離だと思います。
エアポートシャトル乗り場待合室にて
待合室には係員の方が待機していて、「15分後に来る」ということを乗客に伝えていました。実際、ほぼその時間になるとバスが出現。「第1ターミナル行きの乗客」から先に呼ばれ、次に「第2ターミナルの乗客」がアナウンスされました。バス車内では席には座れたものの、立っている乗客も何人かいました。
ターミナル間移動
外は暗く窓も曇っていて、風景をはっきりと見ることはできませんでした。そのような中でも、ジョリビー(フィリピンで有名なファーストフード店)のネオンや車が渋滞している様子は分かりました。バスは一般道も走っていました。
初めに、第4ターミナルに寄りましたが、誰も降りる人はいませんでした(復路では降車客がいました)。第3ターミナルから乗車して約20分。再びターミナルらしきものが見えてきて、そこが第2ターミナルでした。到着の際には「Terminal 2」というアナウンスもあります。第4ターミナルの様子とは反対に、空港の前には多くの車やオートバイが停車。深夜にもかかわらず、なかなかの活気がありました。
第2ターミナルに無事到着
このターミナル限らず、フィリピンの空港に入る際は、入口で搭乗券やパスポートをチェックされます。これらを持っていないと、空港には入れない仕組み。第2ターミナルに到着したのが3:10頃で、飛行機の便は4:15発でした。そのため、チェックイン手続きや手荷物検査等をしていると、ほとんど時間が残りませんでした。それでも、制限時間内で乗り継ぎができたので良かったです。
時間がさらに少ない場合の対処法
今回はバスの待ち時間が少なかったため、運が良かったとも言えます。バスがなかなか来ない時や時間に余裕がない時は、タクシーを利用することも可能です。Grabの配車アプリがあれば「より便利」に。
手持ちの現金がない場合は、両替所でフィリピンペソを購入します。第3ターミナルの場合は、保安エリア出口正面に両替所が並んでいました。10分もあれば、両替が可能だと思います。あるいは、レートは多少悪くなりますが、成田空港で両替しておくのも一つの手です。
逆方面「第2ターミナル→第3ターミナル」
復路は、往路とは逆方面への移動をしました。空港に着いたのは24:00。空港の職員やタクシー乗り場の係員からは、「(第3ターミナルへ行くには)タクシーしかない」と言われました。イロイロの空港で、全てのフィリピンペソを使い果たしてしまいました。だいたい現金を所持していなかった1ので、タクシーは使いたくありませんでした。
その言葉に不安になりつつも、まずは「エアポートシャトル」のバス停を探してみることにしました。復路の乗り継ぎ時間は約5時間と、時間的にも気持ち的にも余裕がありました。
第2ターミナル「エアポートシャトル」乗り場
第2ターミナルのエアポートシャトル乗り場は1階(到着階)にあります。私は出発階である3階にいたので、まずは1階に移動します。降りた場所が南端だったため、そこから5分くらいでしょうか結構歩きました。バス停は、空港の北寄り横断歩道を渡ったところに位置します。
待合室はなく、大勢の客が次のバスを待っていました。そこにいた係員からは、「次は45分後だけど大丈夫?」と確認されました。それでも乗りたい旨を伝えると、ここで待機ように言われました。すると、すぐにバスが到着。「え?これじゃないの」と思い一緒に乗ろうとすると、係員からは「待っていて」と言われました。
夜の12時という時間に関係なく乗客で混雑していて、このバスに全て乗れない様子。「来たばかりだし仕方ない…」と諦めていたら、「乗って乗って」と係員からGoの合図が。もちろん座ることはできませんでしたが、これを逃すと次は45分後。運が良かったと思います。第2ターミナルに限らず、エアポートシャトル乗り場にはいつも係員の方がいたので、安心感はありました。
移動中、深夜にも関わらず交通量は多かったです。けれども、車は比較的スムーズに流れていました。そして、問題なく第3ターミナルに到着することができました。
まとめ
首都マニラにある「ニノイ・アキノ国際空港」で乗り継ぎ時間が2時間弱しかなくても、目的のターミナルへ無事着くことができました。エアポートシャトルの運転間隔は45分。場合によっては、上手くいかない可能性も出てきそうです。より確実に乗り継ぎたい際は、タクシーを使うことも可能です。
- Grabのアプリを使えば、現金を使わずにタクシーを利用できます。 ↩︎
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