フィリピン・イロイロ滞在に役立つ情報【乗り物&交通編】

フィリピン

「イロイロ」は、フィリピン中部にあります。近年は目まぐるしく都市化が進んでいる注目の町。ビサヤ諸島の中でも、最も西に位置するパナイ島にあり、観光地で有名なセブ島にも近いです。
また、イロイロという響きは、日本人の印象に残りやすい地名ではないでしょうか。この面白い名前を有する町の、役に立ちそうな情報をお届けします!

イロイロ国際空港から市街地まで

イロイロ国際空港は、町の中心部から北へ19kmの場所にあります。空港からは、乗り合いバス(大半はワゴンタイプの車でジプニーではない)やタクシーを利用できます。料金は、乗り合いバス(PHP180)とタクシー(PHP500~700前後)では大幅に違ってきます。それ故に、当初は乗り合いバスを利用しようと考えていました。

イロイロの空港には朝の5時半に到着。見たところ、乗客はほぼフィリピン人で観光客らしき人はいませんでした。フィリピン国内間を移動して来た方はいると思いますが。地元の人は素早く乗り合いバスを捕まえ、大きい荷物と一緒に勢い良く乗り込んでいきます。どのように乗るのかを観察していたら、周りの群衆がほとんどいなくなってしまいました。

現地の言葉(タガログ語等)はもちろん、英語も片言しか話せません。ましてや初めて訪れた土地です。乗り合いバスで市街地に行くのは、かなり難易度が高い気がしました。そうして、乗り合いバスを諦めてタクシーに変更しました。

宿泊するホテルによっては、「送迎のサービス」もあります。私が利用したホテルの送迎料金はPHP700でした。ならびに、「Grab」という配車アプリでもタクシーを呼べます。インターネット接続は必要ですが、クレジットカード等を登録できるので、現金も必要ありません。

イロイロ国際空港

タクシーに乗る

空港→市内

空港の「タクシー乗り場」は出口正面にある横断歩道を渡り、少し進んだところにあります。横断歩道を渡ると客引きの面々が待ち構えているので、分かりやすいとは思います。結局、最初に話しかけられた中年の女性にお願いしました。表情が明るくにこやかで、感じが良かったです。

その女性から「どこまで行くの?」と聞かれ、ホテル名を告げました。すぐに分かってもらえたので、ホテルまでいくらかを尋ねました。「タクシーメーターで変わってくるよ」とのことで、もう一度、「全体の値段を教えて欲しい」と言いました。やはり同じ言葉の繰り返しで、こちらも同じことを聞き返しました。すると、「ホテルまではPHP600ね」という回答が得られたため頼むことにしました(値段交渉もできたような気はしますが…)。

その女性が私たちを素早く誘導し、タクシー乗り場まで案内。併せて、タクシー運転手にも「ホテルまでPHP600で」と伝えていたため、「まあ、料金をごまかされることはないだろう」と思いました。

タクシー運転手の方は、終始一言も話さず無言。その間の道中は、料金を多く請求されないか心配が募りました。辺りはずいぶんと明るくなり、窓から日が差し込んできます。同時に、街やそこで暮らす人々の様子も見えてきました。

空港からは40分くらい乗っていたでしょうか。無事にホテルへ到着。料金は女性の言い値通り、PHP600を払いました。後ろに積んだ荷物を受け取る際に、運転手の方から素敵な笑顔が。そこで一気に緊張がほぐれました。最後にお礼を言い、その場を離れました。

市内→空港

帰りは、イロイロ市街地にあるPlaza Libertad付近のJM Basa St.でタクシーを拾いきました。流しのタクシーは、日本と同じように手を挙げれば止まってくれます。運転手と交渉の末、PHP500で空港まで行きました。

最初は、「PHP400」でお願いしたい旨を伝えました。一方タクシー運転手は「PHP700」と言ったため、一旦は断りました。その後、「じゃあPHP500で良いよ」と提案があり頼みました。手持ちの現金もPHP550ほどしかなく、ぎりぎりでした。

実は前日に、「配車アプリGrab」を用いて予約を試みました。ところが「今から(すぐに)利用する」ためのもので、次の日の予約ができません。引き続きGrabのチャットで、タクシー運転手と直接交渉。しかし翌日、お願いした時間である19:00になっても現れませんでした。「直接交渉」はGrabの規則やサービスが適応されず、料金および正確さなどの面でリスクがあります。

ショッピングセンターの前などには、「タクシー乗り場」もあります。値段は割高ですが、タクシー乗り場から乗車をする方が安全ではあります。

ジプニー(Jeepney)

ジープを改造した車で、乗り合いバスとして市民の足となっています。イロイロの街中でも、さっそうとジプニーが走っていました。車体や車内のデザインもそれぞれ違うので、見ているだけでも楽しいです。

このフィリピンを象徴するようなジプニーですが、ミニバス等への移行が進められています。ジブニーが出す排気ガスが、環境に悪影響を与えているからです。確かにジプニーが通った後は、排出された黒いガスの筋が残っていました。

それでもこの旅行でジプニーを使いこなせれば、便利に移動ができます。料金は距離によりますが、近距離であればPHP10で足りました。距離の他に、車種(バス・ミニバス)やエアコン付きかどうかでも料金が変動します。

乗り方 短距離の場合

ジプニーの乗り方

  • 手を挙げてジプニーを停める
  • お金を払う
  • 運転手に「降りること」を伝える

通りでジプニーに乗りたい場合は、まず手を挙げます。運転手は、車の中から人々を良く観察していました。クラクションを鳴らして、乗車を促している人も。乗りたい客がいれば、すぐに停車させていました。「街の人が多く待っている場所」は、より乗りやすいと思います。

次に、ジプニーに乗り込んだらお金を払います。目安はPHP10程度(同じルートでも、PHP7の時もあればPHP8の時も)。運賃が足りなければ何か言われると思います。ただ、市内を走るジプニーでPHP10を渡しておけば、それはなかったです。また、お釣りがあれば返してもらえます。乗る前に、「小銭を予め用意しておく」のが良さそうですね。

支払い時、運転手まで距離がある場合があります。そのような時、他に乗客がいればお金を渡してもらえます。お釣りも同様に、お客さん経由で返金。筆者が運転手のすぐ後ろに座った時は、絶えずお金の授受をしていました。できれば、後方に座った方が気楽かもしれません。

降りる時は、タガログ語や英語やで「降りること」を言います。その際、音を鳴らしている乗客もいました。私は手を挙げて、降りるジェスチャーをしていました。タガログ語や英語でも言ってみましたが、伝わっていたのか…。「降りることが分かれば良し」としました。

ジプニーのルートについては、下記のWebページを活用。ルートが詳細に載っていて、大変使い勝手が良かったです。近距離~長距離のものが載っています。

ジプニーのフロントガラスに書かれている細かい行先を見るより、前から見た場合は左上に表示されているROUTE NUMBER(ルート番号)を見た方が分かりやすかったです。例えば「ROUTE NUMBER 03」であれば、同じ場所を通ります。ルートごとに色分けもされています(ROUTE NUMBER 03は青色)。

ジプニー車内

初めは乗るのに勇気が要りました。それでも、1度乗ってしまうと不思議と怖さがなくなります。筆者は2日目で乗ろうと決めていました。そのため、1日目はどのように乗ればよいのか、地元の人を観察していました。

ちなみに、SMシティ前のジプニー乗り場には、様々なルートのジプニーが集まっています。ここを始発にしているものも多く、最初に挑戦するには絶好の場所。客がいっぱいになるのを待ってから出発します。乗り場前に「各行先」が掲示されているものもあって、分かりやすかったです。

乗り方 長距離の場合

バスでもジプニーでも、運転手の他に「チケット係」がいる場合が多いです。乗車すると、チケット係から「どこへ行くの」(タガログ語)と聞かれます。それによって料金が決まり、一緒にチケットをくれます。料金が聞き取れなかった場合は、そこに記載された数字を確かめました。なお、支払った額が不足している時は指摘されます。長距離バスの場合、「降りる場所」はアナウンスしてくれました。

徒歩による道の渡り方

通りは、車やジブニー、ミニバス、オートバイ、トライシクル等々が激しく行き交っています。歩行者用の横断歩道もあることはあります。しかし、地元の人はそれら車両の合間を上手に縫って、反対側の歩道へと渡ります。

到着した日は、まず道路を渡るのに苦労しました。地元の人の後に付いて、やっと渡れる具合。この街で過ごせるのか不安になりました。けれども、通りを散策するにつれて徐々に慣れていきました。そもそも歩道を歩くこと自体が大変で、段差や道幅の変化が極端でした。

道路を渡りたいと思った時、(道路は右側通行なので)左から来る乗り物と程よい距離感があれば、渡ってしまうのです。歩く速度は、早すぎず遅すぎず。とにかく、これに尽きます。怖いからと引き返しては、逆に危なくなります。運転手も慣れているので、人が突然出てくることを予測しながら運転しているようですね。とはいえ、それぞれの状況にもよるので、無理はせず十分にご注意ください。【生活編へ続く】

  1. フィリピンペソ ↩︎

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