鹿児島市街からも比較的行きやすい場所にある指宿。公共交通機関を使って旅行します。どれくらい楽しむことができるのでしょうか?前編に引き続いて、今回も鹿児島・指宿を観光。後編では、「砂むし風呂」「宿泊した旅館」などを中心にお届けします。
砂むし風呂
砂むし風呂とは、温泉の熱で温められた砂の中に体を埋めてもらうタイプの、全国でも珍しい温泉です。私は初めてだったので、どのように入るのか分からず少々不安がありました。
砂むし会館砂楽
訪れた「砂むし会館砂楽」では、更衣室や砂むし風呂の入口など順路が各所に掲示されていました。そのため初心者でも難しさはなく、快適に過ごせました。公式ホームページでも詳しい順路を確認できます。写真付きで、とても分かりやすかったです。
通常、浴衣の下に下着は着けないようです。ただ、心配であればレンタルインナー(有料)も用意されていました。浴衣は、入浴料金に含まれています。顔や頭を覆うタオルを持参すれば、少し安くなります。支払いは「クレジットカード」や「交通系IC」など、様々な方法を選べました。
砂むし風呂のエリアでは、入浴客の顔が整然と並んでいました。今までに経験したことのない、何とも言えない情景があります。筆者は、マスクをうっかり外し忘れてしまいました。1入浴中は体がかなり温まるので、「失敗したー」と思いました。
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なお、砂をかけてもらう際は目を閉じた方が良さそうです。気分がすぐれない時は、早めに出たり助けを求めたりすることもできるのでご安心を。入浴時間は、だいたい10分が目安。体中の血管が脈打ち、広がるような感覚がありました。
砂むし風呂の後は、温泉に浸かることもできます。体の芯から温まり、冷え性の筆者でも手の指や足先までぽかぽかでした。ホテルに戻ってからも、長い時間その心地良い温かさが続いていました。
指宿砂むし温泉 砂むし会館砂楽
指宿砂むし温泉「砂むし会館 砂楽」のホームページ
一番印象に残った場所
いつか指宿に行く機会があれば、「砂むし風呂」に入ってみたいと思っていました。この2泊3日の鹿児島旅行で、一番印象に残った場所となりました。関東からは離れた場所にあるので、そう簡単に訪れることはできません。しかし、少々遠くても訪れた甲斐がありました。
イーブイすき♥指宿
イーブイは「ポケットモンスター」のポケモンです。指宿→いぶすき→イーブイすきということで、指宿はイーブイ好きには外せないスポットではないでしょうか。
「ポケふた」は鹿児島県に9つありますが、全て指宿に集中しています。マンホールには、イーブイやその進化系ポケモンがそれぞれデザインされています。
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ポケモンマンホール「ポケふた」
ポケふたのホームページ
宿泊場所
今回、「指宿温泉旅館 こらんの湯 錦江楼」に宿泊しました。宿を決める際は、「宿泊場所の周辺に夕食を取れるお店があるか」、「砂むし風呂に行きやすいか」、「快適さと料金のバランス」を重視。滞在時間が長かったため、ホテル選びは慎重にしました。また、夕食は付けずに朝食のみ付けました。
実際、スタッフの方々は親切で、駅⇔ホテル間の送迎、ウェルカムドリンク「知覧茶の飲み比べやオリジナルコーヒー」等のサービスもあり、とても快適に過ごせました。
最上階の温泉大浴場からは、錦江湾の絶景が広がります。「桜島」や対岸の「大隈半島」まで見渡すこともできます。大浴場や更衣室は広々としていました。温泉は通常の温度のものに加え、ぬるま湯も用意されています。その他、露天風呂や貸切露天風呂(予約制・有料)も利用可能。
朝食は「錦江湾と指宿の旬の食材」を使った和食。刺身や焼き魚、蒸した野菜等、厳選した地元の食材が使われています。色とりどりの繊細な料理は、目からも楽しめます。さらに、ご飯と豚汁はおかわりできました。素泊まりよりは値段は上がりますが納得できる内容で、朝食付きにして正解でした。
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指宿温泉旅館 こらんの湯 錦江楼
指宿温泉旅館「こらんの湯 錦江楼」のホームページ
指宿で訪れたレストラン2店舗
両店舗とも料理はもちろん、お店の雰囲気も良くおすすめです。指宿を訪れた際はぜひ!
黒豚と郷土料理 青葉
昼食に立ち寄ったお店で、指宿駅から2分ほどのところに位置します。1階は混んでいたので、2階に案内されました。靴を脱ぐ必要はありましたが、広々していてむしろ良かったのではないかと思いました。
指宿は、ご当地グルメ「温たまらん丼」に力を入れています。温泉で茹でた卵、温泉卵をメインにした丼ぶりです。現在15店舗が参加していて、温泉卵以外の具材は各店舗でそれぞれ異なります。
せっかくのご当地グルメなので、温たまらん丼を注文。ボリュームある黒豚三枚肉と一緒に、トマトやカボチャ、ブロッコリー等が盛られています。深みのあるたれとのコンビネーションが最高です。さらに、味噌汁や漬物、さつまいもの甘煮も付いていました。
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黒豚と郷土料理 青葉
黒豚と郷土料理「青葉」のホームページ
純手打ちそば 信州庵
夕食に利用したお店です。ホテルから7分ほどの場所にありました。宮ヶ浜駅(JR九州)からは徒歩で17分。
こちらも、「温たまらん丼」がありました(同行者が注文)。私は昼に温たまらん丼を食べたので、こちらでは温そばが付いた「麦とろ定食」を頼みました。店名からも、おそばがおいしいことが窺えます。定食も優しい味付けで、体に良さそうでした。
手打ちそばの他、地鶏刺しや黒豚しゃぶ鍋など、ここでしか食べられない郷土料理も多々扱っています。
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純手打ちそば 信州庵
純手打ちそば「信州庵」のホームページ
まとめ
鹿児島中央駅から南に約1時間と、アクセスしやすい場所にある指宿。2泊3日の旅行の中でも、「砂むし風呂」の体験は特にインパクトが強かったです。また、公共交通機関のみの移動2でも、十分に楽しむことができました。
南国の雰囲気漂う指宿、訪れてみてはいかがでしょうか。
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