次回は…フィリピン2―オロンガポ・スービック・アンヘレス

フィリピン・クラーク空港〜オロンガポ間の行き方

フィリピン

バスの所要時間と料金の目安を、実体験から詳しく紹介!クラーク国際空港とオロンガポの往復方法をご紹介します。個人的にはバスの所要時間より、DAUバスターミナルでの待ち時間の方が記憶に残りました。空港や両替についても、併せてお伝えします。

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往路

クラーク国際空港

クラーク国際空港(Clark International Airport)はルソン島中部、マニラから北西90kmのところにあります。こちらの空港、2022年に新しい旅客ターミナルがオープン。1階到着ロビーでは、早くもスターバックスが目に入りました。なお、街中にも多くのスターバックスが点在していました。

同フロアの中央には、両替が2店舗並んで営業していました。この後すぐにバスに乗る必要があり、日本円をフィリピンペソに両替。どちらの店舗も同じレートで、1円=0.38フィリピンペソでした。空港のレートは悪いということですが、スービック市中の両替店よりレートが良いか、もしくは同じでした。2000円分だけ両替しましたが、もう少し多めに両替しておいても良かったかもしれません。

到着ロビーの両替店

さらに、帰国時にもこちらの空港を利用しました。出発ホールは3階にあります。空港内は真新しく清潔感があり、広々としていました。天井の柱や座席には木材をふんだんに使用。近代的な雰囲気がある一方、温かみも感じました。

午前4時に訪れたため、多くのショップが閉まっていました。それでも、免税店やカフェなど、開いている店舗もいくつかありました。この時間帯は利用者が少ないためか、航空会社でのチェックインや保安検査に時間はかかりませんでした。

出発ホール

ビクトリーライナーでオロンガポへ

ビクトリーライナー(Victory Liner)のバス乗り場は、「空港の外」にあります。空港を出てから横断歩道を渡り、まっすぐ進んだところです。

クラーク空港正面

オロンガポ(Olongapo)以外の路線は、別の会社が運行。行き先は、バスのフロントガラスに掲示されています。一番左に停車していたオロンガポ行きのバスだけ、少し古めで小ぶりの車両が使われていました。便数は日中であれば1~2時間に1本程度あるようです。ちなみに、バスにはトイレが付いていないので要注意。大きい荷物は、乗る際にバス下部にあるトランクに預けられます。

クラーク空港のバスターミナル 左端のバスがオロンガポ行き

バス停留所の近くに切符売り場があります。けれども、オロンガポ行きの切符はそこで購入ができません。車内で乗務員から直接購入することとなります。乗車した際に乗客はほとんどいませんでしたが、時刻通り(15:30)にバスは出発。それから少し経つと、乗務員が料金を回収に来ます。お金を支払うと、料金が記載されたレシートがもらえます。

行き先出発時間1DAU出発時間到着時間料金
オロンガポバスターミナル(Olongapo Terminal)15:3016:4018:00PHP258

ビクトリーライナー(Victory Liner)
「Victory Liner」のホームページ

DAUバスターミナルで長時間の待機

空港から30分かからずに、マバラカット市のDAU(ダウバスターミナル)に到着しました。しかし、ここからが本当に疲れる時間でした。予想以上に停車時間が長く、出発まで車内で50分ほどじっと待つことになったのです。

その間、売り子たちがひっきりなしに商品を売りに来ました。主にブコパイや飲み物を扱っていました。もし商品の値段がはっきり分かっていたら、買っていたかもしれませんが…。

この待ち時間の間に乗客がどんどん増え、ガラガラだった座席は気付けば満席になっていました。満席になるまで待っていたかのような雰囲気です。そして、正面のテレビからは大音量で映画が流れ始めました。

DAUバスターミナルでの車内

再びオロンガポに向けてバスが出発

DAUを出て少し走った後、一般道から高速に入りました。高速では、バスが進むのが早かったです。交通量も、市街地よりはるかに少ないです。

バスの右手前方には、数字が表示されるディスプレイがありました。速度が80km以上になると音が鳴る仕組み。法定速度は80km/hということでしょうか。午後は右から強い日差しが入ってくるので、座るならば左側の座席がおすすめです。

オロンガポ・ビクトリーライナーのターミナルに到着

バスがオロンガポ市内に入った頃、映画がちょうど終わりました。ターミナルまで行かず、スービック経済特区(Subic)に近い「SM City Olongapo Downtown」の辺りでも降車できます。18時半前に、バスは終点のターミナルに到着しました。この時間でもまだ太陽は出ていたので、明るいうちにホテルに着くことができたのは良かったです。

土曜ということもあってか、ターミナル周辺は大勢の人が行き交っていました。ジプニーや車の数もすごくて、上手く歩けなかったです。街の活気を肌で感じることができました。

復路

オロンガポバスターミナル

オロンガポのバスターミナルは、スービック経済特区の北側にあります。ここまでは、「車体が黄色のジプニー」で移動しました。ビクトリーライナーの運営。

オロンガポのバスターミナルにも、切符を買える窓口があります。しかし、ここでもアンヘレス行きの切符は買うことができません。往路と同様に、車内で切符を購入するシステムでした。

窓口のスタッフからは、「予定時刻になると、窓口前にあるバス乗り場にバスが来るので、そこで待っていて」というようなことを説明されたのだと思います。最初はいまいち理解できず、ターミナルの中を行ったり来たりして迷いました。結局、赤い長椅子がいくつも設置された場所で待つことに。その後、時刻通りにアンヘレス行きのバスが来ました。

行き先出発時間DAU出発時間到着時間料金
アンヘレス(Angeles)・SM Clark10:2011:5012:10PHP222
オロンガポのバスターミナル

オロンガポバスターミナルからアンヘレスまで

バスは行きと同じく、やや古い車両でトイレはありません。なお、長距離になるとバスのサイズもやや大きくなり、車両も新しいものが使われていました。乗車したバスは、時刻になると予定通りに発車。終点は「クラーク国際空港」なのですが、その手前の「SM Clark」で降りることにしました。この日滞在予定のホテルに近かったためです。その他にも、往路で長時間停車していたマバラカットにあるDAUに停まります。

バス乗車時

復路のバスは満席ではなかったものの、適度に乗客が乗っていました。映画の上映はなく、恐れていたDAUでの停車も10分程度。比較的快適な移動になる…はずでしたが─。

お釣り変だよ問題

ここで一つ気がかりなことが。乗車時、乗務員にSM Clarkまでの料金を聞いたところ、「PHP258」と答えました。PHP258といえば、クラーク国際空港⇔オロンガポバスターミナルと同料金。SM Clarkはクラーク国際空港の手前にあるので、料金は違うはずです。料金回収の際に、もう一度「SM Clarkまで」 と告げました。手元の紙幣と硬貨の関係で、2人分合わせてPHP526を支払いました。

それでも、前述の違和感がありました。さらに、レシートには「PHP222」と料金もしっかり明記されていました。ただ、少しすると乗務員が戻ってきて、PHP526のうちPHP26は返してくれました。何だかややこしくなってきて、嫌な予感しかしません…。

それから、その乗務員は前方の乗客から順に、お釣りを返していきました。しかし、私たちのところに来ると「Wait」と言って、順番を飛ばされました。おそらく、この時点で私たちへのお釣りは十分にあったと思われます。

復路のバス車内

その後、DAUを出発した乗客がほとんどいない車内で、お釣りを返してくれることに。その時に、「クラーク空港までかと思ったよ!」と言われました。

乗務員は、私たちの横のシートに座りました。PHP50のお釣りを受け取ったと思ったら、「PHP20を渡して」と言われ、つい従ってしまいました。それっきりで、全てのお釣りを回収できず。続けて「どこから来たの?」と聞いてきた乗務員は、そのまま陽気に話し続けました。結局、残りのPHP26は最後まで返されることがありませんでした。

思い返すと、最初からおかしかったです。計算をわざとややこしくさせているような印象でした。取れた対策としては、①オロンガポのバスターミナル窓口で料金を確認する ②お釣りが出ないよう、切符代をぴったり用意する ③「PHP20を渡して」と言われた時点で、きちんと確認・主張する──この辺りだったと思います。

金額は大きくなかったものの、もやもやした気持ちは残りました。荷物を受け取る際に、「お釣りが合わない」と本人に訴えました。おそらく、こちらの言いたいことは伝わっていたように思います。最初にきちんとPHP26を返してくれたことからも、そう感じ取れました。

このやり方は、他の乗客、特に外国人にも行われているのでは…と感じました。どこか慣れた様子も見受けられたので、どうかお気を付けください。このようなことをする人はごく一部だと信じたいですが…。

アンヘレス・SM Clarkに到着

オロンガポのバスターミナルからアンヘレス(Angeles)へは、約1時間40分で無事に到着。途中のDAUバスターミナルで10分ほど停車したものの、11:50には出発していました。往路に比べて、バス移動そのものはスムーズでした(切符代ではちょっとモヤっとしましたが…)。

まとめ

バスの本数はそこそこあり、移動は比較的スムーズでした。難点は、往路のDAUバスターミナルで予想以上に長く停車したことです。それと車両は少々古く、トイレがないのでご注意ください。

また、切符は車内で購入することとなります。できればお釣りが出ないよう、用意した方が良さそうですね。

  1. 時間はだいたいの目安 ↩︎

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